ワインと地酒　もりたかは、
石川県小松市にあります。

日常の生活において何よりも佳き家族、佳き友にめぐり合えること
また佳き書物、佳き音楽、佳き美術品に囲まれると、こころを癒され生きる喜びを感じます。

そしてそれらに加えて佳きワイン・佳き地酒というものがあるならば、私どもの最善を尽くしてそれらの一隅をほのかに照らしていきたいのです。

当店のあゆみ

当店は1928年（昭和3年）に祖父が開業しました。戦中戦後はお酒そのものが無くて大変な苦労があったようです。
自転車の荷台に酒瓶をいっぱいに積んで遠くまで売り歩いた話は何度も聞きました。私は3代目となるのですが、父には小さな頃から『お前は酒屋を継げ』と言われ続けて職業選択の自由無く大学卒業後に大阪の酒販店で修行し、小松の家業に入りました（今思えば幸せなことでした）。

若い頃からワインが好きで、ワインを学び伝えたくて、ソムリエ協会のワインアドバイザー全国大会に出場したり、飲食店の経営者を対象にソムリエ試験に合格してもらう為の養成塾を開催したりしていました。

その後、1996年にワインの生産者から直接ワインを仕入れる為に現地を訪問して、葡萄畑や醸造所を歩き確かめ、造り人達のワインにかける情熱を知ってからは、それまでの机上で学んできた上辺の知識を全て捨ててしまうくらいの深さに感動してワインの世界が一気に広がりました。

以降、毎年フランスのワインの造り人達に会いに渡仏し、そのワインの美味しさとともにワインの裏側にある物語をお伝えしながらご紹介をさせていただいて参りました。

現在は約50社のワイナリーと取引をさせていただいておりますが、当初は無名だった多くのワインがミシュラン3星レストランのワインリストにオンされたり、パリの有名ワインショップでも引く手数多の人気となっていて感慨深いものがあります。

必ず造り人を訪ね、人柄までを確認して納得したものしか販売しないという、今の時代にあっては古いスタイルの店ですが、どうすればお客様に喜んでいただける店になれるかを考えながら精一杯努めていきたいと思っております。

何卒、ご贔屓をいただけますようこころよりお願いいたします。